AR と VR

AR(拡張現実)とVR(仮想現実)はどちらも、CG(コンピューターグラフィックス)による体験という意味では似ているため、混同されることが少なくありません。主な違いは、VRが完全な仮想世界に現実感を反映させる技術であるのに対し、ARはあくまで現実世界に仮想オブジェクトを反映する技術であること。これらの技術は誕生当時から、ゲームやモバイルアプリに広く活用されてきました。

企業が AR の工業応用に注目し始めたのは、つい最近のことです。現在脚光を浴びているのは、トレーニング、軍事演習、生産工程、メンテナンスといった場面への AR 実用化。リモートアシスタンス(デバイスを通じて行われる技術者と作業者間のコンテンツ・シェアリング)といった比較的簡単なものから、複雑に構成されたARマニュアル(作業要領書に基づき実物上に 3D グラフィクスによる手順を表示)に至るまで、AR の活用にも様々な技術レベルが存在します。

工業的応用

ARが最大の効果を発揮するのは、航空・宇宙・自動車・機械・エレクトロニクスをはじめとするハイテク産業への応用です。特に複雑な手作業が要求される場面において、ARは熟練技能者の負担軽減とスキルの低い作業員の技術サポートといった重要な役割を果たすことができます。

対応デバイス

AR で創り出された仮想オブジェクトは、様々なデバイスで表示することができます。タブレット、スマートホン、スマートグラス、プロジェクターのみならず、グーグルグラスやホロレンズに代表されるヘッドマウントディスプレイ (HMD) 方式の拡張現実ウェアラブルコンピュータも、AR の表示に広く利用されています。

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Projector for hands-free operations